医師不足は本当なのか？

医師不足は本当なのか？

勤務医が不足している。

より正確に言うと、勤務医の中でも当直、休日勤務、時間外の緊急に対応できる実働医師が不足しているのです。

当直や休日勤務しない年配医師や子育中の女性医師を除いて、当直を回していける人数が実際には足りていない。

まだ一人で対応できることが難しい経験が不足している若手医師もいます。

それぞれの現場で必要とする実働医師の人数が確保されているかが重要なのです。

これは地域、診療科、病院によって様々でしょう。

自分が勤務医しているNICUには、実働医師が不足しています。平均して月8回は病院に泊まり、時間外労働時間は月100時間を軽く超えています。

研修に来る若手医師は、この現状を見て新生児科医を目指そうという思いが出てこないようです。まさしく悪循環！

自分たちのように救急医療や集中治療に従事する医師の処遇の改善が必要です。

また自分たちも勤務体制の工夫など努力が必要ですが、なかなか現場の意見が反映されないのが実状です。